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ゼロから12週でUiPath開発者になる:Academyと自作ハンズオンで進める育成計画

技術経験のない日本語人材を、12週でUiPath開発者へ。UiPath Academyの日本語プランを骨格に、UiPath Line・IT基礎 Line・Coding Agent Lineを並走させ、第8週の資格と第11–12週の総合実践まで進める週別計画。

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ゼロから12週でUiPath開発者になる:Academyと自作ハンズオンで進める育成計画

技術経験のない日本語人材を、12週で、日本の外部顧客・他SIの案件に入れる開発担当者に育てる計画をまとめる。

UiPath Academyの日本語プランを骨格にして、自作のハンズオン課題で手を動かす。あわせて、IT基礎とCoding Agent(Claude Code)を、12週のあいだ並走させる。

対象は、UiPathを学び始める人と、その育成を担当する人である。

注意: 画面、アクティビティ名、Academyのコース名・時間・版は、UiPathの更新で変わる。公式ドキュメントとAcademyを基準にする。

1. 概要

ゼロから12週で、日本向けUiPath開発者へ。

技術経験のない日本語人材を、リモートで、日本の外部顧客・他SIの案件に入れる開発担当者に育てる12週間の計画。

項目内容補足
期間12週2週間×6ブロック
稼働フルタイムリモート
役割開発テスト・要件定義・顧客折衝・PMは対象外
育成後実案件外部顧客/他SIの案件
教材UiPath Academy(日本語)+自作ハンズオンAcademyは無料のオンライン学習。骨格に使う(→ 3.4)

目指す姿: UiPathのFDE(Forward Deployed Engineer)は、複雑な自動化ソリューションの設計・開発・展開と、クライアントへの技術的な導きを担う。本計画で育てるのは、そのうち 開発(設計書をもとに作り、動かし、報告する) の部分。あわせて、UiPath製品の理解、プラットフォーム上で設計する実践的なスキル、AI/ML・プロンプトエンジニアリングへの基礎的な理解を持つことを目指す。

2. 前提

対象は、日本語に強く、技術経験のない1名。

項目内容
日本語業務上の問題なし
技術背景なし
過去の経験技術翻訳。用語の扱いは強み
稼働フルタイム
mentor1名
客先日本の外部顧客・他SI

範囲: この計画は、日本語の設計書を読み、動くものを作り、日本語で報告するところまでを扱う。要件確認・顧客折衝・ROI・プロジェクト管理は日本側が担当する前提。

3. 全体設計

UiPath Lineを主軸に、IT基礎 Line、Coding Agent Lineの2本を並走させる。

12週を3つの部に分け(4〜6)、各Lineには、週ごとの具体的な学習点を書く。

3.1 12週ロードマップ

Line第1部 第1–4週第2部 第5–8週第3部 第9–12週
UiPathStudio基礎、データ、UI自動化、Web・メール・PDF例外・ログ、API・DB、構造設計、OrchestratorRobot配備、AI支援開発、実戦演習
Academy日本語プラン前半(基礎・データ・UI・メール・PDF)日本語プラン後半(例外・ログ・構成・Orchestrator)。第8週に資格任意(Agentic系)
IT基礎OS・コマンド、Web・HTTP・JSONDB・SQL、認証・Git、ネットワーク・プロキシWindows Server・VDI、スクリプト、総合
Coding Agentコーチレビュアーペア作業

REFrameworkについて: 扱わない。実案件での使用頻度が低いため。第7–8週は、実案件で使う構造(モジュール化、設定、例外、ログ、Dispatcher/Performer)に置き換えている。実際の案件の構成はmentorに確認が必要。

3.2 週あたりの時間配分(目安)

週40時間(フルタイム)の場合の目安。第1週にmentorと調整する。

区分時間内容
UiPath約31h講義・ハンズオン・課題
IT基礎約4h開発の課題と結びつけて学ぶ
振り返り・mentor約5h口頭説明、レビュー、Claude Codeの記録の見直し

第11–12週は、UiPathを約36hに増やし、IT基礎は演習の中で扱う。

Academyの受講(日本語プラン約40.5h、週あたり約5h)は、UiPathの時間に含む。

3.3 UiPath Line(主軸)

UiPath Lineは、開発の中心。週ごとの学習点を、実際に使うアクティビティと機能の単位で示す。

表記: アクティビティ名・画面名は、Studioのバージョンで名称が変わる場合がある。公式ドキュメントで確認する。

RPAの開発は、次の流れをぐるぐる回す。第1〜7週は「作る」、第8週から「発行する」「動かす」「見る」を学ぶ。

第1部 第1–4週

第1週:Studioを動かす

  • Academy:UiPath Platform の紹介、Studio による初めてのプロセス開発、RPA 開発者の一日、Studio での変数および引数、Studio での制御フロー(日本語プラン「RPA デベロッパー 基礎」。以下同じ)
  • 環境:Studioのインストール、Orchestratorのアカウント作成、Studioからの接続
  • 画面:デザイナー、アクティビティ、プロパティ、変数、アウトプットの各パネル
  • プロジェクト:新規プロセスの作成、実行とデバッグ実行、SequenceとFlowchartの違い
  • 基本アクティビティ:Assign、Message Box、Log Message
  • 変数とデータ型:String、Int32、Boolean、DateTime、Array、List、Dictionary、変数のスコープ
  • 制御フロー:If、Switch、For Each、While、Do While
  • ファイル操作の基礎:Path Exists、Create Directory、Copy File、Move File、For Each File in Folder

第2週:データを扱う

  • Academy:Studio によるデータ テーブルおよび Excel 操作の自動化、Studio での文字列データの操作、Studio でのリスト、ディクショナリ データの操作
  • Excel:Use Excel File、Read Range、Write Range、Append Range
  • DataTable:Build Data Table、Filter Data Table、Sort Data Table、Remove Duplicate Rows、Join Data Tables、Lookup Data Table、For Each Row in Data Table、Add Data Row
  • DataRowの値の取り方(row("列名"))
  • CSV:Read CSV、Write CSV
  • 文字列・日付:Split、Replace、Trim、Format、DateTimeの書式(yyyyMMdd など)、正規表現の入門

第3週:画面を操作する

  • Academy:Studio による UI 操作の自動化、Studio のセレクター、Studio の記述子。補足(英語):Object Repository in Studio
  • 基本アクティビティ:Use Application/Browser、Click、Type Into、Get Text、Select Item、Check/Uncheck
  • セレクター:Indicate on screen、UI Explorer、セレクターの構造(タグと属性)、ワイルドカード、変数を使った動的セレクター、アンカー
  • Object Repository:アプリ、画面、要素の管理
  • 待機と同期:要素の待機、Check App State、タイムアウト。Delayで済ませない理由
  • 入力方式の違い(Simulate、Hardware Eventsなど)と、動かないときの切り替え
  • 壊れたセレクターの直し方

第4週:Web・メール・PDFをつなぐ

  • Academy:Studio によるメール操作の自動化、Studio での PDF 操作の自動化
  • Web:Extract Table Data、Data Scraping、ページ遷移、ファイルのダウンロード
  • メール:メールの取得、Send Mail、添付ファイルの保存、件名・送信者での絞り込み
  • PDF:Read PDF Text、Read PDF With OCRの違い、正規表現で必要項目を抜き出す
  • HTTP RequestでGETを呼ぶ、Deserialize JSON
  • 日本語の仕様書の読み方:入力、処理、出力、例外の4つに分けて読む。実装前にフローの下書きを書く

第2部 第5–8週

第5週:壊れても止まらない

  • Academy:Studio でのデバッグ、Studio でのエラーおよび例外処理、Studio でのロギング入門
  • デバッグ:ブレークポイント、ステップ実行(Step Into/Over/Out)、変数・ウォッチの確認、Highlight Elements、Slow Step
  • ログ:Log Messageのレベル(Trace、Info、Warn、Error、Fatal)、何をログに残すか(開始・終了・件数・エラー)
  • 例外処理:Try Catch、Throw、Rethrow、Retry Scope、Exception.Message
  • 業務例外とシステム例外の違い(BusinessRuleExceptionの考え方)
  • エラー時のスクリーンショット、Global Exception Handler

第6週:APIとDBにつなぐ

  • Academy:Studio とバージョン管理システムの連携。補足(英語):UiPath Integration Service Overview。API・DB・Pythonは、Academyにないため自作
  • API:HTTP Requestのメソッド、ヘッダー、Bearerトークン、リクエスト本文、ステータスコードの判定
  • JSON:Deserialize JSON、配列のループ、DataTableへの変換
  • DB:Connect to Database、Execute Query、Execute Non Query、接続文字列
  • 資格情報:Orchestratorの資格情報Asset、Get Credential、SecureString。コードに直書きしない
  • 簡単なPythonを読む:変数、if、for、関数、requestsでAPIを呼ぶコード

第7週:案件で使う構造にする

  • Academy:Studio でのプロジェクト構成、開発者のための Orchestrator 概要。補足(英語):Workflow Analyzer in Studio、Automation Implementation Methodology Fundamentals
  • モジュール化:Invoke Workflow File、引数(In/Out/In/Out)、分割の基準
  • 設定管理:Config.xlsx(Settings/Constants/Assetsの各シート)をDictionaryに読み込む
  • ステートマシン:State、Transition、条件の書き方
  • 命名規則、アノテーション、Workflow Analyzerによるルールチェック
  • 例外とログの設計:どこで捕まえ、どこで投げ、どこでログに残すかを決める

案件で使う構造の一例。実際の案件の構成は、mentorに確認する。

第8週:Orchestratorで回す

  • Academy:Orchestrator リソースの利用方法、Studio による RPA テスト(試験範囲のため最小限)。日本語プランの全コースを、ここまでに修了
  • 構成:テナント、フォルダー、マシン、Robot(Unattended)の関係
  • Queue:Add Queue Item、Bulk Add Queue Items、Get Transaction Item、Set Transaction Status、SpecificContent、Reference、Priority、Deadline、リトライ回数
  • Asset:Text、Integer、Bool、Credential。Get Asset、Get Credential
  • Trigger:時間、Queue、API
  • ジョブとログの見方
  • Dispatcher/Performerの設計
  • Automation Developer Associateの範囲の復習

DispatcherとPerformerの関係。

第3部 第9–12週

第9週:配備と環境

  • パッケージの発行(Publish)、バージョンの付け方
  • OrchestratorでのProcess作成、フォルダー・マシン・Robotの割り当て
  • Unattended Robotの実行アカウント
  • 環境ごとの設定の切り替え(開発・本番でAssetやConfigを変える)
  • Triggerでの定期実行、失敗したジョブのログからの原因調査

第10週:AIと開発する

  • Academy:UiPath for Coding Agentsのユーザーガイド「Working effectively」を読む(→ 8)
  • uip CLI:インストール、ログイン、基本コマンドの全体像。AIが動く権限は、uip でサインインしたアカウントの権限になる。詳細は公式ドキュメントで確認する
  • UiPath for Coding Agents:コーディングエージェントは「速い共同作業者」で、自律した開発者ではない。人が方向を決め、共有システムに影響する変更を承認する
  • 準備:タスクに合うUiPathのスキル(RPAなら uipath-rpa)を指定して、読み込まれたか確認する。タスクごとに新しいセッションを始める。繰り返すルールはコンテキストファイルに書く
  • 指示文の書き方:成果物、入力と出力、全体の動き、制約を書く。日本語で書く
  • 設計書(PDD/SDD)から始める。実際の顧客データは外してから渡す
  • まず計画を出させ、計画を直してから、コードを作らせる(Plan Mode)
  • 生成 → 検証 → 修正の繰り返し。検証は、AIの「完了」ではなく、Workflow Analyzer、ビルド、ローカル実行で行う
  • AIの出力のレビュー観点:セレクター、例外処理、ログ、資格情報の直書き、命名、パッケージの版
  • 守ること:Orchestratorへの発行や配備は、人が承認する。秘密情報はAssetや資格情報ストアに置き、プロンプトに入れない

AI支援開発の流れ。

第11週:実戦演習(設計〜実装)

  • Academy(総合実践):UiPath for Coding Agents Deep Dive を、実戦演習と合わせて進める。内容と所要時間は、受講前に確認する
  • 設計書の読解:処理フロー、入出力、例外、設定を抜き出す
  • 実装計画:モジュール分割、Config項目の洗い出し
  • 実装:主処理、例外処理、ログ
  • 不明点の整理(質問にして出す)
  • デバッグと中間確認

第12週:実戦演習(納品)

  • Academy(総合実践):UiPath for Coding Agents Deep Dive の仕上げ
  • 動作確認:正常系と異常系を自分で流す
  • 修正、パッケージの発行、Orchestratorでの実行確認
  • 納品物のチェックリストで自己確認
  • 作ったものの口頭説明

3.4 UiPath Academyの使い方

UiPath Academyは、UiPathの公式オンライン学習(無料)。UiPath Lineの骨格に使う。日本語のコースを主にする。

使うプラン

プラン言語時間位置づけ
RPA デベロッパー 基礎(v2021.10)日本語40時間33分(21コース)主教材。第1〜8週に分けて受ける。修了で修了証が出る
UiPath for Coding Agents Deep Dive――総合実践。第11–12週。内容と所要時間は、受講前に確認する
Automation Developer Associate Training (v2024.10) の一部英語コースにより異なる補足。日本語プランにない新しい内容(Object Repository、Integration Service、Workflow Analyzer、導入方法論)だけ受ける

週あたり約5時間。 日本語プランの旧版(2021.10)は、Orchestratorなどコアの機能は新しい版にも適用されるとされる。画面の違いは、公式ドキュメントで補う。

割り当て

週日本語プラン「RPA デベロッパー 基礎」補足(英語)
1UiPath Platform の紹介、初めてのプロセス開発、RPA 開発者の一日、変数および引数、制御フロー
2データ テーブルおよび Excel、文字列、リスト・ディクショナリ
3UI 操作の自動化、セレクター、記述子Object Repository
4メール操作、PDF 操作
5デバッグ、エラーおよび例外処理、ロギング入門
6バージョン管理システムの連携Integration Service Overview
7プロジェクト構成、Orchestrator 概要Workflow Analyzer、Implementation Methodology Fundamentals
8Orchestrator リソースの利用方法、RPA テスト

進め方

  • Academyは「講義」。ハンズオン課題は自分で作る。受講した週に、課題で同じ機能を使い直す。
  • 英語のコースは、日本語版があるかを先に調べる。Academyのコースは、英語から日本語へ順次翻訳されている。
  • 受講の記録(コース名、詰まった点)を残し、週次の振り返りで見る。
  • 第8週までに日本語プランを修了し、第8週に資格試験を受ける(→ 7)。
  • 各コースのリンクは、8 参考にまとめた。

注意

  • 範囲外のコース:RPA テストは、テストが対象外の本計画では扱わない。ただし資格の試験範囲に含まれるため、最小限で受ける。
  • Academyにない部分:API、DB、Python、Orchestratorの配備、uip CLI、Coding Agentsは、自作の教材で補う。
  • 英語の補足コース:受講者が英語の教材を読めるかを、第1週に確認する。

任意(余力があるとき、または育成のあと)

Agentic系の学習。必須にはしない。時間は目安。

内容時間備考
エージェンティック オートメーション アソシエイト トレーニング17時間20分日本語。Studio Webでエージェントを構築・評価する一連の流れ
UiPath Studio Web ではじめてのエージェントを構築する3時間ハンズオン
BPMN の概念の入門、UiPath Maestro でのプロセス実装2時間、1.5時間Maestroを使う前の前提知識
UiPath Action Center(日本語)1.5時間版は古いが、機能はほとんど変わっていない
Document Understanding、IXPコースによるドキュメント処理
今日からはじめるAIトランスフォーメーション―生成AIとエージェントの違い、導入の進め方

3.5 学習管理表

Academyなどの学習を、次の形式で管理する。週ごとのノートに入れる。

#内容カテゴリ想定時間(h)優先度予定開始予定終了実績開始実績終了状況メモ・成果物
1(例)Studio による初めてのプロセス開発Studio必須未着手
  • カテゴリ:Studio、OC(Orchestrator)、IDP、Maestro、AI Agentなど
  • 優先度:必須、任意
  • 状況:未着手、実施中、完了、保留
  • メモ・成果物:詰まった点、作ったもの。必ず残す

3.6 IT基礎 Line

IT基礎は、RPAで詰まる場面に合わせて学ぶ。

サーバー、フロント、バックなどの概念は必要。ただし単独で学ぶと使い道が見えないので、RPA上の場面と1対1で結びつける。週あたり4時間を目安にする案。時間配分は、3.2を参照。

第1部 第1–4週

週学習点対応するRPAの場面
1OS(プロセス、ユーザー)、ファイルシステム(絶対パスと相対パス、拡張子、UNCパス)、コマンドライン(cd、dir、copy)、環境変数ファイル操作、環境構築
2ブラウザのDevTools(Elements、Console、Network)、文字コード(UTF-8とShift_JIS、BOM)、CSV、改行コード画面要素の確認、日本語ファイルの文字化け
3クライアントとサーバー、フロント/バック/DBの全体像、HTML・CSS・DOM(タグ、属性、id、class)、iframeシステムのどこを自動化しているかの理解、セレクターが壊れる理由
4HTTP(リクエスト、レスポンス、メソッド、ステータスコード、ヘッダー)、REST、JSON(オブジェクトと配列)、DevToolsのNetworkでAPIを確認するHTTP Request、JSONの読み取り

RobotがどこをUI操作・API・DBのどれで自動化するかを、システムの3層に重ねて理解する。

第2部 第5–8週

週学習点対応するRPAの場面
5DB・SQL入門:テーブル、主キー、SELECT/WHERE/ORDER BY/JOINデータベース操作、ログの読み方
6認証(ID・パスワード、APIキー、トークンの考え方)、権限、Git(commit、branch、diff、履歴、.gitignore、コミットしてはいけないもの)資格情報の扱い、版管理
7ネットワーク:IP、DNS、ポート、HTTPSと証明書の考え方。ping、nslookup、curlでの切り分け接続エラーの切り分け
8プロキシ(なぜ必要か、どこで設定するか)、切り分けの順序(ネットワーク → プロキシ → 認証 → 権限)Orchestratorに繋がらないとき

繋がらないときの切り分けの順序。

第3部 第9–12週

週学習点対応するRPAの場面
9Windows Server、RDP、ログオンセッションとロック画面、VDIの考え方、ファイアウォールとポート、タスクスケジューラRobotの配備、客先の制約された環境
10コマンドライン応用(パイプ、リダイレクト)、スクリプトの基本(変数、条件、ループ)、CLIツールのインストールuip CLI。インストール方法に合わせて内容を決める
11–12総合。演習の中で出てきた詰まりを扱う実戦演習

3.7 Coding Agent Line(Claude Code)

AIの役割を、コーチ → レビュアー → ペア作業と上げる。

技術経験がないまま最初からAIに作らせると、「できたように見える」だけで終わる。段階ごとに、本人が判断する範囲を明確にする。

第9週から、本人の仕事は「作る」より「AIの出力が正しいか判断する」ことが中心になる。第1–4週の「手が先」を特に守る。

第1部 第1–4週:コーチ

週学習点
1インストール、日本語設定、基本操作(会話、ファイルの読み取り)。答えではなくヒントを出してもらう頼み方。顧客資料の取り扱いルール(AIに渡してよい範囲、マスクの手順)を決める
2エラーメッセージを、自分で読む → 仮説を立てる → AIに聞く、の順で使う
3概念の説明を頼む(「セレクターが壊れる理由」など)。画面のキャプチャや要素情報を渡すときの機密の確認
4Plan Modeを初めて使う。作る前に手順をAIに書かせ、自分で直す。日本語の仕様書を手順に分解させる

第2部 第5–8週:レビュアー

週学習点
5自分で作ったフローをAIに見せ、指摘を受ける。採否は本人が決め、理由を説明する
6CLAUDE.mdを書く(命名規則、ログの方針、資格情報の扱い)。API・SQL・Pythonのコードの読解を補助してもらう
7自分の設計(モジュール分割、例外方針、Configの抜け)をレビューさせる
8設計と設定(Queue設計、リトライ)をレビューさせる。試験範囲の理解度を、AIにクイズ形式で確認させる

第3部 第9–12週:ペア作業

週学習点
9配備設定をレビューさせる。失敗したジョブのログをAIに読ませ、原因の仮説を自分で検証する
10ペア作業。AIに下書きを生成させ、自分で審査して直す。AI出力の評価観点、機密のルールの運用、指示文の記録
11全工程で使う。設計書の読解の補助、実装の下書き、レビュー
12動作確認のチェックリストの作成、最終レビュー、使用記録の振り返り

全期間に共通するルール

  • 手が先:新しい概念は、先に自分で作る。AIに聞くのはその後。
  • 機密:外部顧客・他SIの資料は取り扱いが厳しい。AIに渡してよいもの、マスクが必要なもの、渡せないものを第1週に決める。
  • 記録:使った指示文と、AIの出力を直した箇所を残す。週次で振り返る。

4. 第1部 第1–4週:基礎

Studioで動くものを作る。データとUI自動化を一通り経験する。

項目内容
期間第1–4週
学ぶことStudioの基礎、データ・ファイル操作、UI自動化、Web・メール・PDF
成果物週ごとのハンズオン課題で作ったプロセス
完了条件日本語の仕様書を読み、複数のアプリをまたぐフローを動くところまで作れる
週テーマハンズオン課題到達目標
1Studioを動かすフォルダ内のファイルを、拡張子ごとに別フォルダへ仕分けるプロセスひとりでStudioを開き、変数と制御フローを使った小さなプロセスを作って実行できる
2データを扱う売上Excelを読み、条件で絞り込み、別のExcelに集計結果を書き出すExcelの読み書きとDataTable操作を使い、データ加工のプロセスを自力で作れる。作ったものを口頭で説明できる
3画面を操作するWebサイトからデータを取得してExcelに書き出すセレクターを自分で調整でき、壊れた理由をDOMの言葉で説明できる
4Web・メール・PDFをつなぐメールの添付PDFから必要項目を取り出し、Excelに記録する日本語の仕様書を読み、複数のアプリをまたぐフローを動くところまで作れる
  • 第1週の決めること:顧客資料の取り扱いルール(AIに渡してよい範囲、マスクの手順)をmentorと決める
  • 第4週の確認:日本語の仕様書をもとに、制限時間内に指定のフローを作る

5. 第2部 第5–8週:実務

壊れても止まらないフローを作り、案件で使う構造とOrchestratorまで進める。

項目内容
期間第5–8週
学ぶこと例外処理とログ、API・DB、案件で使う構造、Orchestrator
成果物DispatcherとPerformerに分けたプロセス
完了条件DispatcherとPerformerを分けて設計でき、第8週に資格試験を受けている
週テーマハンズオン課題到達目標
5壊れても止まらない第4週のフローに例外処理とログを入れる。意図的にエラーを起こして挙動を確認するエラー発生時の挙動を自分で設計し、ログから原因を追える
6APIとDBにつなぐAPIでデータを取得し、DBに登録するプロセスAPIとDBを使うプロセスを作れ、資格情報をコードに直書きしない理由を説明できる
7案件で使う構造にする第6週のプロセスを、モジュールと設定ファイルに分けて作り直す1つのプロセスを、機能ごとのワークフローに分けて設計・実装できる
8Orchestratorで回すDispatcherがキューに積み、Performerが処理するプロセスを作るDispatcherとPerformerを分けて設計でき、Queueの失敗時の挙動を説明できる
  • 第6週の注意:この週が最初の山。課題がmentorの助けなしで終わらない場合は、第8週の判断に回す
  • 第8週の確認:Automation Developer Associate(中間確認)
  • 第8週の判断:ここで進捗を見て、期間を延ばすか判断する場を置く

6. 第3部 第9–12週:配備・AI開発・実戦

配備し、AIと開発し、最後に1モジュールを一式で作る。

項目内容
期間第9–12週
学ぶこと配備、AI支援開発、実戦演習(総合実践)
成果物1モジュール(コード、実行確認)
完了条件1モジュールを、動く状態で納められる

実戦演習の流れ。

週テーマハンズオン課題到達目標
9配備と環境作ったプロセスを発行し、別のRobotで定期実行する開発環境から実行環境へ配備でき、動かないときに「どこが原因か」を切り分けられる
10AIと開発する日本語の指示文だけで小さなワークフローをAIに作らせ、出力の誤りを見つけて直すAIの出力を鵜呑みにせず、どこが誤りかを指摘して直せる。曖昧な指示と具体的な指示の差を説明できる
11実戦演習(設計〜実装)日本語の設計書から1モジュールを作る設計書を読み、不明点を整理して、実装の7割まで進める
12実戦演習(納品)実戦演習の仕上げ。動作確認、修正実案件の提出物と同じ形で、1モジュールを納められる
  • 第11–12週の総合実践:Academyの UiPath for Coding Agents Deep Dive を使う。コースの内容と所要時間は、受講前に確認する
  • 第12週の確認:1モジュールを、動く状態で納める

7. 資格

資格は第8週に1つだけ。

資格時期扱い
Automation Developer Associate第8週中間確認として受ける。Academyの日本語プラン「RPA デベロッパー 基礎」(40時間33分)を第8週までに修了し、Orchestratorを学んだ直後に置く。日本語プランは、UiPath認定RPAアソシエイト(UiRPA)の試験向けと記載されている。Automation Developer Associateとの関係、日本語での受験可否、新版との範囲の差は、受験前に公式の案内で確認する
Agentic Automation系育成期間のあと期間内には受けない。Academyに日本語の「エージェンティックオートメーションアソシエイトトレーニング」(17時間20分)がある

8. 参考

学習の参考にする場所。UiPath Academyのコースのリンクと、公式の情報源をまとめる。

リンクについて: 2026年10月時点のAcademyのコースのリンク。コース名・時間・版は変わる場合がある。ログインが必要なコースもある。リンクが開かない場合は、Academyでコース名を検索する。

8.1 UiPath Academy:学習プラン

プラン言語時間用途
RPA デベロッパー 基礎日本語40時間33分主教材。第1〜8週
Automation Developer Associate Training (v2024.10)英語45時間20分資格の確認と、新しい内容の補足(21コース)
エージェンティックオートメーションアソシエイトトレーニング日本語17時間20分任意。育成のあと
学習プランの一覧、コースの一覧検索用。言語のフィルターで日本語を選べる

8.2 UiPath Academy:総合実践のコース

コース時期備考
UiPath for Coding Agents Deep Dive第11–12週総合実践。言語・時間・内容は、受講前に確認する

関連:Dev Dives - Transform workflows with UiPath coded agents(英語、約1時間)

8.3 UiPath Academy:日本語プラン「RPA デベロッパー 基礎」のコース(第1〜8週)

8.4 UiPath Academy:補足のコース

日本語プランにない内容や、新しい版の内容。

週コース時間備考
2–3Studio でのファイル、フォルダー操作の自動化 (v2021.10)1時間5分日本語。プランの一覧にはないが、第1〜2週のファイル操作に合う
3Object repository in Studio (v2024.10)2時間英語
6UiPath Integration Service の概要1時間45分日本語
7UiPath Studio のステート マシン (2024年10月バージョン)1時間30分日本語。ステートマシンの基礎に使う
7Workflow analyzer in Studio (v2024.10)1時間5分英語
7オートメーションの実装メソドロジー基礎1時間50分日本語

8.5 UiPath Academy:任意のコース

必須にしない。余力があるとき、または育成のあとに受ける。

8.6 公式の情報源

場所用途
UiPath Documentation公式ドキュメント。製品のライフサイクル、リリースノート、ライセンスのプラン、Automation Cloudのデータセキュリティと準拠の各ページを、先に押さえる
UiPath for Coding Agents ユーザーガイド:Working effectivelyコーディングエージェントの使い方。第10週に読む。ほかに、スキル、コンテキストファイル、ガバナンス、出力のレビューのページがある
UiPath Academy公式のE-learning
UiPath Community Forumユーザー同士の質問と回答。日本語のセクションもある
UiPath Friendsユーザー有志のコミュニティ(約3,000人。2025年7月時点)
UiPath公式ブログ、コミュニティブログ公式ブログはビジネス寄り(イベント報告、顧客インタビュー)。コミュニティブログはテクニカル寄り(ベストプラクティス)

9. まとめ・次の一歩

この計画の骨格を振り返る。

  • UiPath Academyの日本語プラン「RPA デベロッパー 基礎」を骨格に、自作のハンズオン課題で手を動かす
  • UiPath Lineを主軸に、IT基礎 Line、Coding Agent Lineを12週のあいだ止めずに進める
  • Coding Agentは、コーチ → レビュアー → ペア作業と、役割を段階的に上げる
  • 第8週に資格、第11–12週に総合実践(UiPath for Coding Agents Deep Dive と実戦演習)を置く

この計画の核心は、「手が先」のルールにある。新しい概念は先に自分で作り、AIに聞くのはその後にする。この順番を守ると、第9週以降にAIの出力を審査する側へ回っても、判断の基準を自分で持てる。

次に試すなら、自分の状況を、Claude Codeに整理してもらうところから始める。

これから12週でUiPath開発者を目指します。
まず、私の現在のスキル、使える時間、使える環境(Windows PCの有無、英語の読み書き)を聞き取ってください。
そのうえで、この計画の各週のうち、調整が必要な週を挙げてください。
まだ計画は書き換えないでください。

いきなり計画を作らせず、先に自分の前提を整理させる。